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日本とフランス、価値の基準は真逆だった!


みなさん、こんにちは!新大家ライフの小倉です!

先日、物件の視察でフランスへ行ってまいりました。

その中で気づきや刺激があり、沢山の学びを得ました。

日本とフランスのマンションを含む不動産価値の考え方には、大きな違いがありました。

これは、建物の築年数に対する評価と不動産に対する文化的・法的背景に起因しています。

私が学んだことの一部をご紹介させていただきます。


築年数と価値

日本

建物は時間とともに価値が下落する。新築志向が強い。木造は20年程度で建物価値がほぼゼロになることも。

フランス

築年数による価値の下落はほとんどない。古い建物(築100年超も珍しくない)も価値が高い。


価値を左右する要素

日本

立地(駅近、利便性)と新しさ(築浅)が重視される。建物の資産価値は早く減価し、売買価格は土地の価値の比重が大きい。

フランス

立地に加え、内装眺望、建物の歴史的価値格調が重視される。建物自体が「資産」と見なされる。


売却・住み替え

日本

築年が古いと売却価格が下がりやすいため、売却や住み替えがしにくい傾向がある。

フランス

価値が維持されやすいため、購入時の金額を売却で取り戻せることもあり、住み替えや売却が活発。


建物への意識

日本

耐震・耐火を重視しつつも、建物の寿命は比較的短い傾向がある。

フランス

石造りの建物が多く、長寿命で、修繕しながら世代を超えて住み継ぐ文化が強い。家は「資産」という意識。


都市計画

日本

自由な建て替えが比較的容易。

フランス
景観や街並みを守るため、都市計画が厳格で、自由な建て替えが難しいことが多い。

また、他にも、


日本の価値推移

新築時をピークに、時間の経過と共に価値は下がる傾向。

築30年を超えると新築時価格の約1/3程度まで下がることもあります。


フランスの価値評価

特にパリでは、歴史的な建物が多く、古さ=格調の高さと見なされることもあります。

同じ建物内でも、内装や眺望によって価格に大きな差がつくことが特徴です。

適切に管理・修繕されていれば、古さが付加価値となり、価値を維持・向上させることが可能


フランスは賃借人保護を強化

フランスは賃借人の権利が強く保護されており、賃料の上限規制冬季の強制退去禁止期間など、貸主にとって不利となる法律があります。物件管理には専門知識が必要です。


視察から得た、私たち再生事業への「気づき」

日本では「新築プレミアム」という言葉があるように、「新しさ」こそが価値の重要な要素です。

しかし、フランスでは「古いものも価値を持つ」という考え方が根付いています。

重要なのは、単なる「古さ」ではなく、その物件が持つ「歴史的背景」や、持ち主によって「手入れされた内装」なのです。古い建物でも、大切に使われ、美しく保たれていることが、物件の価値を維持・向上させる決定的な要因となっているのです。

今回の視察は、私たち自身の不動産再生事業に生かすべき多くの知識と気づきを与えてくれました。

日本に取り入れるべき視点は、フランスのように古い建物が持つ魅力を最大限に引き出し、「手入れをすれば価値が上がる」という新たな価値観を日本に根付かせること。単なるリフォームではなく、建物の歴史を活かした「再生」の重要性。

フランスに提供できるかもしれない視点は、私たちが持つ日本の効率的な再生技術や、きめ細やかな施工管理のノウハウは、フランス市場でも求められる可能性があると感じました。

この貴重な経験を活かし、「新しさ」に依存しない、持続可能な不動産の価値創造を追求していきたいと考えています。

日々の業務を通じて、今回の学びを私共の再生事業に反映させてまいりますので、今後の展開にもぜひご期待ください!

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